こんにちは😃
美食ソムリエのAsacoです。
今年も、
【食べログアワード2018(The Tabelog Award 2018)】
が発表されました。
2016年から始まった、食べログオリジナルのレストランアワードです。
※2016年は"Japan Restaurant Award"
※画像は公式ページより引用
キャッチフレーズは、
おいしいを、讃えよう。
受賞したレストランの評価は以下の3種で構成されています。
Gold:この国のどこにあったとしても、生涯通い続けたいお店(33店)
Silver:一生に一度は味わっておきたい、匠の技に出会えるお店(124店)
Bronze:レストランを語るなら、必ず押さえておくべき名店(423店)
今年もまた素晴らしいレストランが「国民投票」によって選ばれましたね。
というありきたりなコメントではなく、
昨今の東京のレストラン事情をくんだ上で、
私の思うところを一言。
私にとって
「この国のどこにあったとしても、生涯通い続けたいお店」は、
「この国のどこにあったとしても、生涯通い続けたい"料理人の"お店」として、
米田 肇さんの 【HAJIME(ハジメ)】
田代 和久さんの【ラ ブランシュ】
斉須 政雄さんの【コート ドール】
だけです。
全世界の全レストランをまわったわけでもないのに、
こんなことを言い切ってしまうのは
時期尚早かもしれないけれど。
肇さんは生まれて初めて料理を食べて涙が出たシェフで、
田代さんは生まれて初めてサインをもらったシェフで、
斉須さんは生まれて初めて料理に対する誠実さを知ったシェフで、いまだに恐れ多くて握手さえしていただいたことがありません。
肇さんは、食事の最後に面と向かって話すと言葉に詰まって、握手をすると目頭が熱くなって顔を上げられなくなります。行く度に胸がいっぱいになるので、毎回心して伺う必要があります。誤解を恐れずに言えば、なかなか行けない距離にあって良かったと思っているくらいです。
フランスから持ち帰ったフランス料理をこの国で表現するのに疑似的なフレンチは必要なくて、【すきやばし次郎】の小野 二郎さんが日本で鮨を握りつづけているように、【noma(ノーマ)】のRené Redzepiがデンマークでnomaを耕しつづけているように、自身の生まれもった人間性を料理に込めて魂とともにあるような、そんな心揺さぶる料理でないと意味がありません。
レストランの料理に驚きとか面白さは求めていなくて、食べて「生かされている」「味覚を感じ分ける人間であってよかった」と自己をそこに感じられる瞬間があってこそ意義があると信じています。だから高級食材の山盛りとか料理以上に主張するデモンストレーションとか、そういうのは「おいしい」の外にある「たのしい」存在で、レストランではなくアトラクションです。
だから「最近おいしいお店はありましたか」と聞かれても
「おいしい」お店がそうポンポン生まれてくるはずがなくて
料理人が命を削って守り続けているお店にしか
本当の「おいしい」は存在しえないと思っています。
食べログアワード、ゴエミヨ、ミシュラン、世界のベストレストランなど、
人間が進化させる食の境地はもはや食べるという行為を超越した新世界ですね。
今日も美食でハピハピできますように🥂
Asaco